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現代社会の「空気を読む力」と産業カウンセリングの重要性

目次

業務改善&組織変革
チホズ スタジオ(Chi-ho's studio)
産業カウンセラーの鎌田千穂です。

最近、カウンセリングを通じて「空気を読むのが得意」な方が増えていると感じます。

相手を不快にさせないための一種の生きる術。
これは、顔色をうかがうこととは異なります。
顔や態度に表れず、表面上の切り替えが早いのも特徴の一つ。

とはいえ、このことが熟練されている方とそうでない方との経験の違いから、必要のないストレスを溜め込んでいるというコトがある。

今日は、そのことについて書いていきます。

空気を読むことに長けた方々は、「言わなくても気づいてよね、わかってよね」という気持ちが強いことが多いもの。

このような環境で育つと、社会に出たときに「言わなくてもわかってもらえる」は通用しないため、混乱することが見られます。

さらに、自分の気持ちを言葉に出して伝えることが不得手な方も増えてきています。

ネット社会で面と向かって話す機会が減りつつある現在、大人はその変化に気づかず、教えたつもりになっていることが多いのではないでしょうか。

これからの新入社員はさらに強烈に空気を読んで世渡りしてきたと考えています。
そうなると従来の詰め込み型の研修はもはや無意味と言ってもいいかもしれません。

私はかつてコールセンターでトレーナーズトレーナーとして、1週間の詰め込み型研修を実施していました。

その際、現場に配属されて1か月も経つと、モチベーションが下がり、電話の受け答えすらできなくなることが多々。

そこで、職場の雰囲気を変え、リラックスできる環境を整え、アフター教育として研修後にスタッフと話をする機会を設けました。

これにより、定着率を大幅に向上させることができたことで、人とは何かを強く見極めが必要になったこと、ちょっとしたことかもしれないけれど、そのちょっとしたことを見定めて実践をする必要性を学んだ時期でもあります。

他にも数千名の年度別の人材育成をしていた際も同様。
本当に、ちょっとしたコトのインシデント。
ですが、見て見ぬふりも出来ないほどの見落としとなる重大なアクシデントになっているもんだと感じています。

この経験から感じたのは、企業内でのカウンセリングの重要性です。

特に新入社員に対しては、四半期ごとに研修を実施し、愚痴や不満を言える場を設けることが効果的です。

親子に近いくらいの年齢が離れた外部カウンセリング専門家と連携することも効果的。
同世代とはちがう社員の精神的なサポートが可能になっていることも、人間の認知の歪みがなせる技かもしれません。

認知の歪みに関しては、九州朝日放送のブログに書いているのでご興味がある方はご参照ください。

認知の歪みについてKBC九州朝日放送のブログに飛びます。
ご興味がある方は以下をどうぞ。

https://mbp-japan.com/fukuoka/chi-hos/column/5177537/

産業カウンセラーとして、自分の気質を客観的に把握し、社員の心のケアを行うことが重要です。

時代背景に応じた柔軟な対応を心がけ、社員一人ひとりが安心して働ける環境を整えていきましょう。


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