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育てるという事 前篇

今日は、育てるという事について書いてみようと思います

数十年前の当時の私は、「教える」という事と「育てる」という事の意味を真に理解していなかった。

独立前の複数業種を経験していたころ、現場業務を経験したあとは、だいたい新入職員の研修のトレーナーを一任され、やりがいを感じながら仕事をする機会をもらっていました。

もちろん、職員研修を担当するときは、企業の繁栄や業績アップという目的があるので、組織なりの譲れない決まり事やルール、トレーナーとは何ぞやという心構えや手法などもあり、前任のトレーナーなどから事細かく教えてもらい、トレーナーデビューをするわけです。
そうはいっても、企業によって、育て方や伸ばし方の考え方ややり方はそれぞれ違うため、一つとして、育成方法が同じ所はなかったのも事実です。

例えて言うなら、ストップウォッチ一つにしても、研修雰囲気が悪くなるからいらないでしょうというところ、どっちでもいいよというところ、絶対使いなさいというところと様々、そんなことを肌で感じ、やり方は一つではないという事を学んでいたのを思い出します。

そんな事をしていると、だいたい同じような流れになるのですが、後任を複数名育てる仕事を任される機会をもらいます。
当時の私は、教えられたことをちゃんとできる、前任や私のコピーを一生懸命作ろうとしていた三流でした。

色々な企業を経験し、やり方は一つではないと知り、わかり、体得しているはずなのに、その企業で教えられたことを狂いなくインプットさせようという高慢そのものでした。

研修中は、前任同様に、出来ていない事ばかり山のようにメモをとり、羅列し、フィードバックをするの繰り返し。
会社によって教育手法は違っていても、教え方はどこも一緒なため、
人は教わったようにしか育たないとは、まさにこのことでした。

トレーナーになりたてのころ、フィードバックが怖かった事やショックを受け悲しかった気持ちはすっかり忘れてしまい、同じ事をしていたわけです。

おかげで、やる気があった新人トレーナーはあっという間に委縮してしまい、伸びるわけないはずなのに、私の極めつけの三流発言は「この子はトレーナーに向いていないと思います」です。(苦笑)

自分の教育に対する能力の未熟さを棚上げし、その人の出来ない事にフォーカスし、自信を無くす助長をするお粗末なものでした。

言葉では、「お客様の立場や相手の気持ちになって考えましょうね。」
なんて言って、コピーを作ることに一生懸命になっていて、新人トレーナーの気持ちには全く気が付いていない自己矛盾の自分に、今思い出しても残酷なことを平気でしていた自分に腹が立ちます。

それが、あるきっかけで、自己矛盾している自分に気がつく出来事に遭遇したのです。

 

今日は、長くなったので、ここまで。
また次回に続きを書きます



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