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激動の時代を生き抜いた商人:島井宗室遺訓十七条 8~10

業務改善&組織変革
チホズ スタジオ(Chi-ho's studio)
産業カウンセラーの鎌田千穂です。

古くから商人の町とされる福岡・博多。

として知られ、歴史に名を刻む商人島井宗室(しまい そうしつ)。
「博多三傑」の一人です。

 

~目次~

その遺訓十七条は、原文を現代の言葉に翻訳しつつ、腹に染み渡る感じ。
本当にそうだよなと、時代は変われども自分を改め省みる機会になっています。

むやみに用事のない場所へ出入りしたり、余計な外出をするのは避けるべきである。

ただし、黒田家(殿様)に対しては、特別な品でなくとも、新鮮な鮑や鯛などを献上することが望ましい。

井上周防殿、小川内蔵殿への訪問も適宜行うこと。そのほかの人々には、年始や歳末に挨拶をする程度で十分である。

生活の中では、火の管理を丁寧に行い、薪を無駄に使わないよう注意すべきである。

家の内外の掃除も怠らず、紙や木の切れ端、竹片などは集めて活用し、薪や篝火、焼き物として使うこと。

紙の端切れも捨てずに再利用し、漉き返して新たな紙として活用する。こうした小さな工夫が、無駄をなくし、家計を安定させる秘訣である。

薪や食材、雑魚、浜の品、材木などを購入する際には、必ず自分で値切って買うこと。

価格の相場を理解し、それを覚えることで、後に他の者に買い物を頼んだ際にも、適正な価格かどうかを判断できるようになる。

これにより、使用人に騙されることを防ぐことができる。神屋寿貞も、薪や焼き物を自ら聖福寺門前で買っていた。

家の維持には薪が最も重要である。炭や油も大切だが、薪が基本となる。飯や汁のためにどれほどの薪を使うかを把握し、その量を下女に渡して適切に調理させること。

また、月ごとの薪の消費量を計算し、無駄を防ぐことが大切である。

薪は生乾きや朽ちたものではなく、しっかり乾燥したものを選び、茅などの燃料も活用すると良い。

酒や味噌を作る場合、米一石に対してどれほどの薪を使えばよいのかを自ら把握し、燃料の消費量を計算すること。

薪や炭の使用量を自分で測り、それを元に適切な管理を行うことで、無駄なく運営できる。

酒造りや質入れをする際には、米の計量を必ず自分で行い、他人任せにしないこと。

また、家の使用人・下女は皆、盗みを働く可能性があると心得るべきである。

米を保管する場所には錠をかけ、盗難を防ぐこと。強飯(炊いた米)も盗まれる可能性があるため、管理を怠らないこと。

質入れをする場合も、刀や脇差、武具、屋敷、茶道具、田地など重要な資産は決して手放してはならない。

無駄に大勢の使用人を抱えることは避けるべきである。特に女性の使用人を多く雇うのは良くない。

家には、下女2人と男1人で十分である。子どもがいる場合でも、派手な衣装を着せることはせず、慎ましく育てること。

外出時には、乳母1人を付き添わせれば十分であり、傘や護身用の刀を持たせる必要はない。

代わりに、小さな編笠を作って被せ、慎ましく外出させるべきである。

時代の流れで品物は変わろうとも、雇用主の心得として人を大切にする心。

人を信じて疑わないために、知識を広げ、見識を高め、胆識を深め自分を磨く。

  • 知識:ヒトの話を聴いたり、書物を読んだりして学び得るもの
  • 見識:自分の経験や価値観によって、知識が自分なりの考えになったもの
  • 胆識:現実の困難に直面して、それを乗り越えるべく行動すること

口ばかりでなく、しっかりと足を地につけ、手をかけることで互いの信頼関係が成り立つということが伝わってきます。



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