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失われる雪の思い出と現代の「危険」:子どもの頃と今

業務改善&組織変革
チホズ スタジオ(Chi-ho's studio)
産業カウンセラーの鎌田千穂です。

2月は、雪が降る。
これは例年通り。
変わったのはニュースの騒ぎ方。

2018年の2月5日も雪が降っていたようです。
Facebookの「想い出ポロポロ」機能がその記憶を蘇らせてくれました。

2月に雪が降るのは私たちにとって日常の一部。
当時はそれほど大げさに取り扱われることもなかったように思います。

子どもの頃、雪は今よりも積もっていました。
その時も学校は通常通り。

私たちはワイワイと遊びながら雪道を歩き、通学の道のりも一種の冒険でしたねぇ。

水たまりが凍っていたら滑ってみて遊ぶ。
雪があったら集めて形作る。

あの頃の無邪気でスリリングな楽しさは、現代では「危険」という言葉で押しつぶされています。

大人たちの保身やエゴによって、子どもの頃の記憶が恐怖に変わり、ゲームで遊んだだけの無機質な思い出が残ることが増えてきました。

実体験を通して五感を使った生き生きとした体験が、次々と「危険」というラベルを貼られ、取り上げられている。
そのことに人格形成や体で感じることで得られる成長と発達への影響を強く感じます。

私たちが失いつつあるのは、実際に感じ、体験することで得られる豊かな記憶ではないでしょうか。

大人でさえ仕事、仕事、という日々の日課が決まってしまい変化に疎い。
それこそが恐ろしいことだとは気が付かないわけで。

思い出の中にある体を使い五感を研ぎ澄ましていた経験こそ、私たちが大切にすべきものが隠れているのかもしれません。


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